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【医療接遇コラム】挨拶というおもてなしのプレゼント~挨拶から始まる接遇サービス~

挨拶というおもてなしのプレゼント ~挨拶から始まる接遇サービス~

 

医療は平成7年に厚生白書において
「サービス 業」と定義づけられました。


治療技術と同様に患者様への接遇は
患者様を癒し、不安を払拭し、 生きることへの意欲に導くファクターである
といっても良いでしょう。


「接遇」とは
「接」・・・接する
「遇」・・・もてなす
という意味があります。
人をもてなすこと、おもてなしの医療サービスこそ接遇です。


私たちにできる医療現場における「接遇」とは
ど のようなことでしょうか。


そのファーストステップは 「挨拶」です。
挨拶はその字の中に


「挨」・・・自分の心を開く
「拶」・・・相手に迫る


という意味があります。


相手が開きこちらに迫ってくれる
という意味はありません。
こちらからの見返りを求めない行為です。

 

あなたの思いやりを形にして伝える行動、 それこそが接遇=ホスピタリティです。

 

さて、みなさんがおもてなしをするとき時はどのような時でしょうか。
「喜んでほしい」「楽しんでほしい」「喜ぶ顔が見たい」など、
その気持ちの中に
「してあげたい」という気持ちが働いていると思います。


人は誰に言われたのでもなく、
「~してあげたい」と自発的に思ったとき、
心の底から優しい 気持ちが湧き出て、
自然に行動に移すことができます。

しかもそれは「お返しがほしい」「自分を良く見せたい」といった
「見返り」を求めない、
いわゆる「無償の愛」ではないでしょうか。


もてなす行為そのものに満足する、
見返りを求めない愛情や思いやりが
形になって相手に伝わったとき、
それを受けた人は誰もが「嬉しい」と思うでしょう。


相手が嬉しいと思うことを形にして伝えること、
あなたの思いやりを形にして伝える行動、


それこそが
接遇=ホスピタリティです。

 

接遇はあなたからのプレゼントです。


あなたが 相手にしてあげたいと思う気持ちを、
見返りを求めることなく与える、
あなたからの愛情いっぱいのプレゼントだと
考えてみてください。


プレゼントを受け取った人は嬉しいと思うでしょう。
そしてプレゼントした側も、相手の喜ぶ顔を見ることは
嬉しいですよね。

「おはよう」と笑顔で挨拶をしたとき、
相手はきっと嬉しくて、
笑顔でいらっしゃることでしょう。


そしてこちらが求めずとも
きっと相手から 「おはよう」という笑顔の挨拶が、
自然に返ってくることと思います。


そしてそこにはきっと
優しい笑顔とあたたかい空気が
漂っていることでしょう。


そんな「挨拶のプレゼント」を、
医療の現場で多くの方々に差し上げてください。

 

 

 

キャリア・ラボ 代表 小松 仁美

 

同志社女子大学英文学科卒業後、日本航空株式会社に入社。国際線にて客室乗務員として成田基地にて乗務。航空会社のキャビンアテンダントとしての接遇マナー力を活かし、ホスピタリティマインド(おもてなしの心)という視点から、研修事業をスタート。
2008年2月、「個を活かし、可能性を引き出す キャリア研究所」をコンセプトにCAREER LABO(キャリア・ラボ)を立ち上げ、接遇研修を展開。コーチングやカウンセリング心理学など裏打ちされた理論に基づきながらも、堅苦しくなく、明日から使える接遇マナーやコミュニケーションを中心に、受講者目線で喜んでいただける研修を多数展開。組織におもてなしマインドが根付く風土創りに貢献している。


資格
– 京都府商工会連合会エキスパート
– (一財)生涯学習開発財団認定コーチ
– 社団法人日本産業カウンセラー協会 キャリア・コンサルタント
– 社団法人日本産業カウンセラー協会 産業カウンセラー
– 日本教育カウンセラー協会 教育カウンセラー
– 秘書検定1級
– 英語技能検定準1級